篆刻とハンコの違いとは?

美と芸術性

一般的に篆刻(てんこく)と言えばハンコを彫る事だと思われている人が多いです。しかし根本的に違うと言っても過言ではありません。

普段ハンコと言えば、実印、銀行印、認印等を指します。本人の証明であったり、受け取った印であったりもします。しかし篆刻(てんこく)とは、それに、【美】と【芸術性】を加えなければなりません❗️
現在篆刻(てんこく)は、書の一分野として位置づけられています。文字造形、色々なデザイン、刻す技術と、そこはまるで、果てしなく無限に広がる小宇宙のようです。小生は、その奥深〜い芸術の世界に紛れ込み、もう本当に楽しくって!面白くって!抜け出せなくなってしまいました(笑)。

印材を刻す時は、専用の印刀を使って刻します。印材が、動かないように印床に挟んで固定する事が多いですが、大きな印材の場合直接手で持って刻します。

印材の調達は、数社の業者さんやネットで探したり、師匠より直接中国から購入したりしております。今日も1軒業者さんの販売会がありましたので、覗いてみました。
 
中国経済の発展と共に、ここ4〜5年で印材を含む書道用品がかなり価格が値上がりしました。中でも紙類と印材の値上がりは、驚くばかりです。
 
印材の価格は、大きさや材質によってピンキリです。数百円〜数万円、10万円以上の物も沢山有りますが、超高級品は鑑賞用です。篆刻印材として使う場合は、それなりな適した価格帯の物を使用します。個別にご相談下さい。
 

2020/12/7